コースの特徴

外回りコースを使用。直線は日本最長の659mで、ほぼ平坦。向正面やや右がスタート地点となっており、3コーナーまでの距離は約550m(Aコース時)。内回りと外回りの分岐点辺りから3コーナーにかけて約2m上り坂、直線入り口にかけてやや急な下り坂。道中ペースが緩みやすく、上がり勝負になりやすい。

※netkeiba引用

例年のレース傾向

直線がかなり長いだけに、差し馬が台頭してくる傾向がある。ただ、前も残せている結果も多く、ミドルからスローペース、特に極端なスローペースだと中段より前目につけていないと勝ちは難しい。道中ペースが緩みやすいがそこで落とさずハイペースになれば、後方の追い込み勢にも期待できる。ペースを崩さず、上り勝負にも耐えれる末脚を持っている馬を選びたい。

また、新潟は直線の長さだけでなく荒れやすい馬場が特徴なのでトラックバイアスをちゃんと見ることもかなり重要だ。

出走馬全頭短評

アスクコンナモンダ

新馬戦を除き、すべてマイルで走ってきている。
タフな馬場でも走れる。
器用さがあるようには見えないが、狭いスペースも臆することなく突っ込むことができる。
キレというよりじわっとスピードを上げてくるタイプ。ただその末脚が発揮できるのも少し時間がかかり、4角まがってからスピードも乗り出し始める印象で差しが決まらず負けていることが多い。
特に右回りのコースにおいて4角を曲がる際も外に膨れて距離不利をとることが多いので、掲示板内に入っている右回りのレースは内枠で展開できているからこそという見方もできそうだ。
買いたい条件としては東京や新潟の直線の長いコースになる。

前走の米子Sは前が止まらない馬場傾向だったのでそこまで評価を落とす必要はないかと考える。
直線の長い新潟はこの馬に向いているコースなのでプラス評価。
ただ今回のメンバー的にそこまでペースは流れないかと思うので、となるとスロー気味のペースだとこの馬にとっては分が悪い。
枠は最内、もしくは大外だと外に出してまわる展開になりそうなので、中枠ぐらいなら評価を上げたい。

B

オニャンコポン

どちらかといえば差しなのだろう。
ただガンガン前にはいかないが先行もできる。
距離適性は1800前後。
切れや強い先行力を要求されるマイルはあってないように見える。
残り800～400あたりでポジションを上げていき、そのままスピードに乗って差す。
キレはないがじわじわ上げていく走り。
多少のタフな馬場は問題なさそう。ただ重馬場で馬券に入れたレースは外を選択してのまだ比較的荒れていないコースでの２着だったので適性が強いというわけではなさそうだ。

前走の函館記念はこの馬にとっては少し距離が長すぎたように思うので、そこまで評価を下げる必要はないかと思う。
ただ先行するとやはり足を残せなくなるので、控えて差しに持って行ったとしても、今回のメンバーやコースを考えると、差し切れるか微妙なところ。
スローペースでラクに中段を取れればあるかも。

C

グランデマーレ

1400-1600をメインで使われている。
中段より前で展開するが、最後直線で垂れて差される展開が多い。
2024年に入ってからは重賞、Lともに凡走する結果で終わっている。
ペースが遅くもなく、稍早いぐらいで前がそのままペースを落とさずに走ってくれる展開だと、この馬も好走できそうだ。
ポテンシャルの部分で見ると、重賞では少し買いづらい。

近走の凡走を見ると、ここで走ってくるとは少し考えづらい。
年齢的にもメンバーレベル的にも少し厳しいかと思う。

C

コレペティトール

切れ味のあるタイプではなく、じわじわ上がってくる差し馬。
上りはほぼ毎レース上位３以内ではあるが、重賞になるとそうでもない。少し折り合いに課題あるように見える。
スタートはそこまで悪くもないのだが、ゆっくりと進める。
調子にムラはあまりなさそうだが、シンプルにポテンシャルで馬券に絡めていないように見える。
また、斤量が56以上であると馬券に絡めていない。
重賞というメンバーレベルが高かったせいもあると思うが、稍重でも掲示板外という結果に終わっている。

前走の安田記念はさすがに力関係的に厳しかったように思えるのでそこまで気にしなくても良さそう。
今回のメンバーレベル的にもこの馬の末脚はほかの馬と比べても十分に戦えるメンバーだと思うが、とはいえ抜けているわけでもない。
そのうえでペースが流れた方がこの馬に向くのだがそこまで流れなさそうなメンバーであり、斤量58は見込まれすぎた感が否めない。

C

サクラトゥジュール

中段から後方で足をためて差す競馬をする。
1600-1800ぐらいが一番いい距離の印象。
末脚はキレがあるわけではなく、じわじわ直線で上げていくタイプ。
少し首をふりながら走る様子も見えて折り合いに課題があるように見える。操縦性も高く器用さも持っているが、前が壁になり終盤コース取りでロスをとって差し切れないので、広くスペースを取れる展開や東京や新潟は適していそう。
前走の東京新聞杯は、インにスペースができて展開が向いての勝利でこの馬らしい勝ち方だったように見える。
また、昨年の関谷記念はコース取りに苦労したロスがありながらも上り最速で走れていたこと考えると今年はあってもおかしくない。
ただ、折り合いに課題がある馬であり、そのうえで鞍上が初騎乗の佐々木騎手ということで、少しマイナス。
休養明け半年ぶりのレースということも加味すると、東京新聞杯では厚めに評価したがここは様子を見たい。

C

サンライズロナウド

1800以上も使われきたが、距離短縮を重ね1400前後で落ち着いている。
馬郡を嫌い、広めのスペースを見つけてゆったり走る印象。後方で足をためて広いスペースを見つけてからゆっくり伸ばしていく。
垂れることはないがスピード力が足りていない感じ。
ダートで使われていたこともあり、タフな馬場への適性は高そう。

前走のチェアマンズSPからの海外帰り後初レースということでマイナス。
また、久々の1600というところも少し買いづらい。
メンバーレベル的にも飛び出た感じもないので、差し比べになるとやや力が劣るように見える。

C

ジュンブロッサム

距離適性は1600-2000。
中段から末脚を一気に伸ばして差して勝つ。
不良馬場での１レースを除き、すべてのレースで掲示板内に食い込む。
タフな馬場への適性も悪くはないだが、少し出足が鈍くなり、後方で控えて差しが届かない。
スローペースでもハイペースでも問題なさそうだが、2000前後の距離でのレースは、過信しすぎない方がいいだろう。

前走の水無月Sは約５か月振りの出走にもかかわらず、かなり高いパフォーマンスを出しており、そこを叩きと考えれば今走はかなりい状態を作っているのかと思える。
斤量も57と近走は58で使われきたことも加味するとプラス。
抜群の安定感あるのでS評価にしたいところだが、過去重賞クラスでは馬券に入れていないことや想定一番人気で妙味を落とすことを考えてのA評価としたい。

A

タイムトゥヘヴン

マイラー。1800ぐらいがベストか。
スタートが悪いため位置取りによる展開が悪く、進路なく大外を走ることが多い。
瞬発力はあるのだが、スタートと出足の鈍さで相殺されている。
ダービー卿Cは、外差し有利の中荒れた最内を使って上り最速をマークしており、多少のタフな馬場であれば問題なさそう。ほかのメンバーが重馬場への適性がそこまで高くない時は買いたい。

前走のエプソムCは後方で見せ場もなく、上りも良かったといえるものでもなく凡走。
距離が戻って1600で走れると考えるとプラスではあるがそれだけで改善されるとは少し考えづらい。
今回のメンバーの対戦結果を見ると、そこまでめちゃくちゃな差を感じるわけではないがそれでもやや劣る印象。
重馬場でかつ内枠が取れたりなどの条件が向けば買ってもいいが現状は難しい。

C

ダディーズビビッド

適正距離は1200-1400。
1600でも一度勝てているが、2歳の時なので軽視した方がよさそうだ。
スピードや切れを要求される東京や中山は向いてなさそう。
比較的タフな競馬場の阪神や荒れやすい新潟などで好走しており、稍重ぐらいで他の出走馬ががパフォーマンスを落としそうな組み合わせはこの馬の買い時か。
また、高い瞬発力があるわけではなく持続力で押し切るタイプなので、ハイペースで中段より前でポジションを取れそうな組み合わせや枠が取れた時も条件としてよさそうだ。

前走の京王杯スプリングはメンバーレベルが高かったとはいえ、ポシションも悪くない位置で最後直線でシンプルにポテンシャル不足で負けた印象。
二走前のダービー卿CTも最内枠でかなり良い位置で展開できていたが、スピードは落ちていなかったがほかの馬よりキレが劣った印象。
重賞クラスになると末脚比べではやや足りない感じもあり、かつ近走の結果だけ見ると展開は悪くないのに馬券に入れなていないのでここも少し買いづらい。

C

ディオ

フジTV(G3)を除き、すべて1600で走ってきている。
2022.5からダービー卿Cを除き、すべてのレースで馬券内に入っており、Lクラスまでなら抜群の安定感がある。
中段より前目でポジションを取り、前の馬のペースに合わせながらスピードを落とすことなく、垂れてきた馬抜いていく。
ただ、あくまで勝ってきたのは条件戦やオープンレベルの馬たちなので、過信はできない。
開幕から日が立っていないフラットで内が有利なトラックや、差しが決まらなさそうな展開になるのがこの馬にっとっては好条件かと思われる。
近走は右回りのコースで使われており、中京の左回りも経験はしているが、キレとスタミナを要求される、東京や新潟はややマイナスで考えていた方がいいだろう。
タフな馬場でも好走してはいるのだが、差しが決まる傾向の時は、前半で足を使ってスタミナを削られて後半垂れそうで買いづらい。

ほかに逃げる馬がおそらくトゥードジボンだけだろうから、ラクに前に出れそう。
削りあうことなくペースを作れたら逃げ切ってもおかしくないかと思う。
ただ差しも決まりそうな今走は頭までは厳しいかと思う。
勝負強い岩田康成騎手鞍上はプラスなので、馬券には入れておきたい一頭。

A

ディスペランツァ

ゲートは悪く、スタートはかなりゆっくり。
それでも末脚はよく、瞬発力もある。
スタートが悪いので、内枠を取れても最終コーナーから直線にかけては少しポジションが悪くなりがち。
1600~1800ぐらいが一番よさそう。
一瞬の切れ味が持ち味の馬だと思うので、阪神や中山が向いてるように見える。

前走のNHKマイルは、出遅れの分差しが届かず、また最後の直線でも不利を受けたのでそこまで評価を下げる必要はないかと思う。
スタートはかなりゆっくりで出遅れがちなのでマイナスと見てもいいのだが、今回のメンバーレベルであれば極端な出遅れがない限りは戦えそう。
阪神や中山のほうが向いては良そうだが、スペースも取れそうな新潟でも十分好走できそう。

A

トゥードジボン

前にでて逃げ切るタイプ。
マイルで使われている。
4歳になってからは複勝率も高く安定している。
スタートも安定感もよく、粘り強さもあり、逃げ切るだけの体力もあるように見える。
タフな馬場になると露骨に順位を落とすのでマイナスで考えた方がよさそうだ。
前に出る馬がいたうえで落ち着いたペースで走れそうな予想が立てられそうであれば買い時か。米子Sのように自分のペースで走ることができれば多少のハイペースでも逃げ切れそうだ。

前走の米子Sのように多少ペースが速くても終始落とさず走れれば、頭もあってもおかしくない。今走はそこまでスタートで主張する馬もいないので、いい展開ができそうに思える。内枠がとれれば評価をもっとあげたい。この馬の調子やサマーマイルSにかける陣営の意気込みも期待したいところ。

A

パラレルヴィジョン

先行意識が高く、スタートは前に出てうちのポジションをとり距離有利をとってレースを運ぶ。
末脚の切れ味勝負になると少し差され気味ではあるが、粘り強さもあり複勝率は高い。
近走はマイル、ダートでも使われておりタフな馬場でも走れるし、2000に比べて距離が短い分、差しに負けない末脚も発揮できる。

前走のNHKマイルはさすがに実力不足感があった。ほかの逃げ先行馬が前に出てラクに3-4番手でかつスローぺースで走れればありそう。とはいえ、差し展開になりそうな今レースで中山や阪神向きなイメージがあるので逃げ切れるか微妙なところなので紐までか。枠次第でもあるが、外枠なら切っても良さそう。

B

プレサージュリフト

適正距離は1600-1800。
1400だとマイルよりもスピードを出すのに足を使い、キレが落ちてしまい、2000以上だとスタミナが持たない。
中段より前、かつミドルペースで走れれば馬券に食い込める。
先頭争いをするようだと、脚を使って後半垂れてしまう。
前で削りあって差しに向くような展開になるのがこの馬には好ましい。ただキレもないので、展開が向いても重賞クラスならば1着は厳しいか。

メイSでは縦長の展開向いてスペースもありラクなペースで走れての勝ちで、今走は団子状態になりそうなので末脚の追い比べになると、メンバーレベル的にやや劣る気がする。
とはいえナミュールと僅差のレースをしていたりとポテンシャルはある馬でルメール騎乗も相まって切るに切れないが、ルメール人気も加味してオッズ妙味を落とすことになると少し評価を下げたい。

B

メイショウシンタケ

上りはほぼ毎レース好タイムをマークしている。
差し一辺倒で、ポシジョンや距離不利でいい脚を使っていても差し切れない。また、スタートも悪く出遅れがちでトップスピードに乗るまでに時間を要するため、逃げ切られてしまう。
Lクラスでは馬券に入れるものの、重賞クラスだとその出足の鈍さのせいか、好走しても掲示板止まり。
重馬場など緩い馬場では結果が出ていないので、タフな馬場はマイナスで考える必要がありそう。
東京などのスピード勝負、かつ前に出る馬が多くハイペースになりそうな展開になればこの馬はぜひ入れたい。

上りは好タイムをマークしており、昨年の新潟記念で上り最速で５着ということでコースへの適性はありそう。ただ出遅れがちな面があり、その分差しが届いていないのでそこが改善されれば馬券内に入ってもおかしくない。穴馬として推したい一頭。

B

ラインベック

4番手以内には入って逃げ切る走りをする。
最後直線で差されがち。
結果だけ見れば1600が一番適してそう。
重馬場に対する適性はあまりなさそう。
2023年は状態がよかったのか好走しているレースが多かったが、2024年は凡走続き。

昨年の関谷記念は外枠からの３着ということでコースに対する適性は証明済み。
とはいえ今年の結果だけ見ると凡走が続いており、今年のメンバーも負けてきた相手が多いことも加味するとここでは買いづらい。
内枠が取れれば評価を見直したいが、現状はあまり期待しずらいところ。

C

ロジリオン

やや先行よりの差し馬。
スタートは悪くなく中断でポジションをとって末脚を伸ばす。
じわじわ伸ばすタイプでゴール前で差しきって勝つ。
展開が向かず馬券内に入れないこともあるが安定感のある走りができる。
1400メインで使われていて結果もちゃんとついてきているが、もう少しで追い抜けたんじゃないかと思える場面も見受けられるので1600の方がこの馬の末脚をいかせそう。

前走のパラダイスSは、外枠から外目を追走しての距離ロスがありイン前有利の展開であった度外視して良さそう。
ポテンシャルは間違いないので、1600も向いているし開幕からまだそこまで経っていない新潟はこの馬の脚質的にもあっているように見える。
斤量も54といいかなり条件も良さそう。
前走の一番人気で馬券外の結果で人気が下がりそうな今走は絶好な狙い目と考える。

S

ワールドウインズ

差しが決まるほどのパワーは持っていないが控えて同じペースで走るレースをする。
重馬場であればありかも。
これまで展開は向いてそうなのに馬券にも入れていないのは、ポテンシャル不足に感じる。年齢もあるか。

前走のエプソムCは、最後方で控えてそのまま全くの見せ場もなく終わっている。
近走の負け方を見ると力負け感や年齢を感じざるを得ない。
重馬場になったら見直してもいいかもだが、それでも紐に入れるかどうか。

C

現在制作中